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グリーンスリーブス(Greensleeves)

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グリーンスリーブス(Greensleeves)― イングランドに伝わる有名な民謡

曲の説明(地域・時代・背景)

「グリーンスリーブス(Greensleeves)」は、16世紀ごろのイングランドで生まれたとされる民謡です。世界で最も有名なイギリスの古い歌の一つとして知られています。

最初の記録は1580年ごろのロンドンの出版物に残っています。そのため、少なくとも16世紀後半には広く歌われていたと考えられています。曲の雰囲気は少し物悲しく、恋に破れた男性の気持ちを歌った歌として伝えられています。

タイトルの「Greensleeves」は「緑の袖」という意味です。昔のイングランドでは、色付きの袖の服は少し派手な印象がありました。そのため、この歌の女性は「自由で魅力的な女性」を象徴しているとも言われています。

また、この曲はイングランドの王ヘンリー8世が作曲したという伝説があります。しかし、現在の研究ではその可能性は低いと考えられています。むしろ、当時ヨーロッパで流行していた舞曲のスタイルが取り入れられているため、作曲者不明の民謡とされています。

このメロディーはとても親しみやすく、多くのバリエーションがあります。とくに有名なのが、同じ旋律を使ったクリスマスキャロル 「What Child Is This?」 です。クリスマスの時期に、このメロディーを耳にしたことがある人も多いでしょう。

現在では、クラシック、フォーク、ジャズ、映画音楽など、さまざまなジャンルで演奏されています。リュートやギター、リコーダー、オーケストラなど、いろいろな楽器で演奏される人気曲です。

映画や文化の中のグリーンスリーブス

この曲は、映画やテレビ作品でもよく使われています。古いヨーロッパの雰囲気を表す音楽として、とても便利だからです。

たとえば中世やルネサンス時代を舞台にした映画やドラマでは、酒場や宮廷のシーンで流れることがあります。歴史ドラマやドキュメンタリーでも、イングランドらしい音楽として使われることが多いです。

また、この曲はクラシック音楽の作曲家にも影響を与えました。イギリスの作曲家 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ は、この旋律をもとにした有名な作品
「Fantasia on Greensleeves(グリーンスリーブスによる幻想曲)」を書いています。オーケストラで演奏されると、とても美しく広がりのある音楽になります。

さらに、世界中の学校や合唱団でもよく演奏されるため、英語圏では子どもから大人まで広く知られている曲です。

代表的な歌詞(パブリックドメイン)

グリーンスリーブスの歌詞にはいくつかのバージョンがあります。ここでは、古くから歌われている代表的な歌詞の一部を紹介します。現在では著作権の保護期間が終了しているため、自由に紹介できる歌詞です。

原詞

Alas, my love, you do me wrong
To cast me off discourteously
And I have loved you so long
Delighting in your company

Greensleeves was all my joy
Greensleeves was my delight
Greensleeves was my heart of gold
And who but my Lady Greensleeves

意訳(やさしい日本語)

ああ、愛しい人よ
あなたは私を冷たく捨ててしまった

私はずっとあなたを愛してきた
あなたと過ごす時間が
とても幸せだったのに

グリーンスリーブスは
私の喜びだった

グリーンスリーブスは
私の幸せだった

私の心そのものだった
それが私の
愛しいグリーンスリーブスだった

この歌では、愛していた女性に去られてしまった男性の悲しみが歌われています。シンプルな言葉ですが、気持ちがまっすぐに伝わる歌詞です。

今も世界で愛される民謡

グリーンスリーブスは、約400年以上も歌い継がれてきた音楽です。時代が変わっても、そのメロディーの美しさは変わりません。

ギターやリュートのソロ、合唱、オーケストラなど、いろいろな形で演奏され続けています。また、初心者向けの楽譜としてもよく使われるため、音楽を学ぶ人にとっても身近な曲です。

これからYouTubeやSoundCloudで音源を聴いたり、コード譜付きの楽譜で演奏したりすると、この古い民謡がさらに身近に感じられるでしょう。
ぜひ、いろいろなアレンジの「グリーンスリーブス」を楽しんでみてください。

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