The Water Is Wide(スコットランド民謡)
曲の説明
“The Water Is Wide”は、スコットランドやイングランドに伝わる古い民謡です。はっきりした作曲者はわかっていません。18世紀ごろにはすでに歌われていたと考えられています。
この曲は、地域や時代によって歌詞が少しずつ違います。題名も「O Waly, Waly」など、別の名前で知られることがあります。民謡は口伝えで広がるため、同じ曲でもいくつもの形が残るのが特徴です。
歌のテーマは、愛と別れです。広く深い水(water)が登場し、それが人と人との距離や、越えられない関係を象徴しています。歌詞の中では“sea(海)”という言葉も出てきます。そのため、この“water”は単なる川ではなく、海や海峡のような大きな水域と考えるのが自然です。
また、“deep(深い)”や“cold(冷たい)”という言葉が使われることで、愛が次第に冷めていく様子が重ねて表現されています。静かで美しい旋律ですが、内容は少し切ないものです。
映画やエピソード
この曲はとても有名で、多くのアーティストに歌われてきました。また、映画やテレビでもたびたび使われています。
特に英語圏では、フォークソングの代表的な一曲として広く知られています。シンプルなメロディーのため、ギターや合唱でもよく演奏されます。
代表的な歌詞と意訳
以下は、広く知られている冒頭部分です(短い引用にとどめています)。
The water is wide, I can’t cross o’er
And neither have I wings to fly
意訳:
水はとても広くて、向こう岸へ渡ることができません。
空を飛ぶ翼も、私にはありません。
Give me a boat that can carry two
意訳:
二人を乗せて進める舟があればいいのに。
この「渡れない水」は、ただの距離ではありません。心の距離や、どうしても越えられない関係を表していると考えられます。
さらに別の節では、
Love grows old and waxes cold
と歌われます。
意訳:
愛はやがて古びて、冷めていきます。
ここで「深い水」と「冷たい愛」が重なり、関係が静かに終わっていく様子が描かれています。
音源・楽譜について
ここには、配信したYouTube TopicやSoundCloudの音源を埋め込む予定です。実際の演奏とあわせて聴くと、曲の雰囲気がより伝わります。
また、コード譜と訳詞付きの楽譜も販売しています。弾き語りや学習用として活用できますので、興味のある方はぜひご覧ください。
静かな海のように広がるメロディーと、少し寂しい歌詞が印象的な一曲です。シンプルだからこそ、聴く人それぞれの物語を感じられる民謡と言えるでしょう。